スコープが別注する 18色のリノリウム 別注といっても世界中でスコープだけってわけじゃないのですが、18色のリノリウムをラインナップしているのは世界中でスコープだけだと思います。
リノリウムはおよそ150年以上前にヨーロッパで発明された、植物をはじめとする天然の原材料から作られる自然素材です。
だから、燃やしても有害物質は発生しませんし、土に埋めれば土に還ります。
ビニールっぽく見えますが全くの別物です。
artekがリノリウムをStool60に採用したのは1940年代後半。
当時のリノリウムは全部で6色といわれ一般的な色はブラック、レッド、ブルー。
そして珍しい色はグリーン、イエロー、ベージュの3色だったようです。
カラーバリエーションが豊富だから、どの色が珍しいといった話題が生まれ、少し特別な価値が備わっているのが面白かった。
リノリウムのStool 60を別注することにしたのですが、アルテックが採用しているForboというメーカーのリノリウムから色を選びきることができなくて、全色作ってみようというのがスコープ別注企画の始り、2013年のことです。
結局、それから今も変わらず豊富なカラー展開を継続しています。
2013年から続いた18色のうち、2017年末には人気上位3色のコーンフラワー・オリーブ(現行オリーブとは違う色)・ジーンズに加え、ブラウン系5色アーモンド・モカ・コーヒー・ブランデー・キャメル、そしてカーボンの合計9色が廃番となり、それまでのラインナップより明るい9色が追加されました。
あまり考えていなかった事なのですが、スコープ別注のリノリウム版Stool60にも、既に買えない色が生まれていて、特にブラウン系5色はそこまで人気なかったので生産数も少なく結果としてレア化しています。
また2023年に新色が追加されているので全色展開を続けるのは難しく、18色ラインナップすることを続けます。
ラインナップしたい新色が5色あるので、次の5色は在庫限りで販売終了です。
《在庫限りで廃番となるカラー》 アクアヴェール 23 / パウダー 24 / スプリンググリーン 25 / ミッドナイトブルー 26 / オレンジブラスト 27 リノリウムを別注した理由 未来の姿がきっといいはず リノリウムを別注したのには理由があります。
Stool 60は何十年も使い続ける事ができるのだから、その使い込んだ先の姿が良い雰囲気であると良いなぁと思うからです。
今の姿だけではなく、使い続けた先、何十年後か先の未来の姿を考えると、僕の好みはバーチかリノリウムです。
大量のヴィンテージを眺め続けて、色物であればリノリウム天板がいい感じに育つなと思った、それだけのことです。
1930年代の最初期から1970年頃まで200脚近く集めました。
スコープはヴィンテージショップではないので、販売目的では集めませんから、売りやすい物、売れる物、その状態などは気にする事なく、その物を深く理解する為だけに集めることができます。
また、売ることもほぼないので、コレクションは増えても減らない。
いつでも全体を眺めることができます。
そこから1950年代、1960年代に多く作られていたリノリウム天板のStool60が雰囲気も優しく、使い込んだ様も良く見えたのです。
ヴィンテージの世界でもWar-legに次いで、リノリウムが人気だと聞きます。
木部分とリノリウム部分、それぞれの年の重なり方が近いといいますか、全体としての経年変化の具合が自然でいい。
1965年以降、塗料もより良質な物に変わり、木部は日に焼けにくくなったと言われますが、日本は紫外線が強いので、本国フィンランドよ経年変化するスピードは速いです。
20年、30年、40年と使い込んでいけば、なかなか良い雰囲気を醸すのではないでしょうか?ただ、それは未来の事だから、未来になってみなければわかりません。
写真 ___ 90D テーブル φ48×44 アッシュ12 / Stool 60 3本脚 ぺブル11 色の組み合わせについて Stool 60と90Dテーブルは、天板サイズが違うだけで脚も天板厚も同じですから、一緒に使いましたら素敵です。
そんなStool 60と90Dテーブルを組み合わせたり、複数のStool 60を併用する際、色の組み合わせの質問を多くいただきますので、少し書いてみます。
まず色味が似ていて相性の良いと思う3色づつを6グループに分けました。
Aグループ(パール1・ピューター2・モーヴ3)、Bグループ(バーガンディ4・コニファー5・チャコール15)、Cグループ(マッシュルーム10・ぺブル11・アッシュ12)、Dグループ(ヴェイパー19・オリーブ20・アイアン21)、Eグループ(ピスタチオ22・アクアヴェール23・パウダー24)、Fグループ(スプリンググリーン25・ミッドナイトブルー26・オレンジブラスト27)この各グループ内で組み合わせましたら、いい感じの配色になると思います。
もう少し選択の幅を広げたい場合、A~Dから選ぶとよいです。
落ち着いた色合いなので、そんなおかしな色合わせにはならないと思います。
ただ、EグループとFグループはかなり独特な色ですから、他と混ぜてイイ感じにするのは難しいです。
もし、そうしたい場合は各々の独自センスで判断してください。
Eグループはそこまで激しい色ではないので、このグループ内の3色で組み合わせれば良い雰囲気になると思いますが、Fグループはかなり強い色なので組み合わせるより単体で使うことを考えた方が良いと思います。
とはいえ、これはあくまでも僕の好みですから、皆さん独自に好きな色を組み合わせて貰えればそれでいいですし、案外、色がバラバラでも、それはそれで意図なく自然に集まった感じが良いとも感じます。
常に一緒に並べて使わないのであれば色が気になるのは買う時だけ、そこまで考え込まなくても好きな色を選べばいいと思います。
リノリウムのお手入れ 日常的に手の込んだお手入れは特に必要ありませんが、汚れがついてしまったという場合には、出来るだけ早く落としてあげる事が大切です。
水拭きで落ちない汚れには、中性洗剤を使ってみることをオススメします。
洗剤を使った場合には、洗剤が表面に残らないよう湿った布でしっかりと拭き取ることをお忘れなく。
そしてリノリウムは、アマニ油に木粉などを混ぜてつくられた天然素材、だからちょっとしたキズにはクルミでお手入れが出来ます。
軽い擦れ跡などにクルミの断面をそのまま擦りつけるだけで、細かいキズ跡を埋めてくれつつ油分も補ってくれます。
表面が少し油っぽくなったと感じる時には中性洗剤で軽く拭き取り、その後に湿った布で水拭きをすれば完璧です。
クルミは生クルミをオススメします。
ローストしたものや味付きのクルミは逆にリノリウムにキズつけてしまう可能性があるので避けた方が無難です。
また、クルミ油も試してみたのですが、こちらは油分が強すぎて表面がテカテカになってしまいNGでした。
(スコープ熊澤) スペック 材質 バーチ (ラッカー塗装) 座板表面材:リノリウム 寸法 3本脚:W400×D390×H440mm 座板φ350×T29mm / 約3.1kg 4本脚:W350×D350(脚対角430)×H440mm 座板φ350×T29mm / 約3.5kg 生産 Made in Finland 備考 組立不要 完成品 購入前に確認ください ・ 天然木を使用している部分は、一点一点の木目の見え方が異なります。
説明書ダウンロード Stool 60

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